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22/04: チューリップたち
最初のチューリップは桃白だった。昨秋園芸ショップで球根を求めたとき、ひとつひとつ色や種類を違えて十数個にもなった。全体のバランスの為、好きではないピンク系のものとして入れておいた桃白が真っ先に綻びたのが四月第一週のこと。以後、白、紫白、赤、白紫、赤黄、橙、黄色、青紫、濃紫、緋色...庭の一隅に虹が出現した。昨夜の大雨の後、残っていた花たちは、たっぷりの水分を含んで重たげな頭を支えきれずに長い茎をにゅうと地へ伸ばした先で突っ伏していた。茎が随所で絡まり合い八岐大蛇か電源コードみたい。楽しいときは終わろうとしている。また来年ね。En savoir plus ...
26/03: こんにちは, スポッツニュースです-2-
[承前] 引き続いてSBSスポ−ツニュースの英訳の問題点について考察する。
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22/03: こんにちは, スポッツニュースです-1-
3月14日に海の向こうの韓国でオンエアされた一つのニュースがフィギュアスケートファンの間に物議を醸すことになる。韓国SBS スポーツニュース キムヨナ独占インタビュー
その日、韓国では公共放送のKBS、民放のMBCに次ぐキー局、SBSのスポーツニュースが同国のフィギュアスケート選手キムヨナへの独占インタビューを放送している。報道内容は「同国唯一のトップ選手であるキムは試合前のウォームアップ時、他国選手から意図的な練習妨害を受けている。妨害しているのは日本選手である。」というものである。世界選手権まで10日足らずのこの時期にこうした報道が行われることも異例なら、特定国を名指しているからというのではない、練習妨害を問題にすることそれ自体が異例である*1。ニュース映像はその日のうちに韓国のyoutubeにアップされる。直後から報道のメッセージ「日本人による妨害行為」の強化を目的とする種々の派生動画が韓国のキムヨナファンの手で作成されてyoutubeにアップされる。それらには続々とハングルによるコメントが付けられて韓国内でWBCほどではないにしろホットな話題となる。情報は少しの時差で日本の浅田真央ファンによってキャッチされて国内掲示板やSNSにニュース動画の所在が知らされるのを合図にそれに対する反論コメント作戦が開始される*2。さらにその後、ニュースは主要な北米のフィギュア掲示板に飛び火して世界中のファンの知る処となる。SBSニュースにはキム選手のインタビューだけではなくて最近の競技会でのキム選手の練習風景の切れ端し映像がいくつかモンタージュされているのだが、キム選手に悪さをしたという選手は映像内でモザイク処理で表わされている(恰も犯罪者であると云わんばかり!)為、それが誰なのかは判読不能である。ところが派生動画のほうではモザイクをかける前の動画が使用されているものもあったりもするので犯人特定は容易である。SBSでぼかされているのは浅田真央、中野友加里の2名である。さらに派生動画のほうは「日本選手による妨害行為」のメッセージを敷衍すべく、オリジナルに無い安藤美姫の捏造動画*3が追加される。こうして半日も経過しない間に日韓ファンのヒステリックな祭り状態になる。ところが一夜明けてみるとあ〜ら不思議、騒動は一気に終息へ向かう。言い出しっぺのSBSは当該動画の著作権者という伝家の宝刀を抜いてyoutube動画を削除する火消しに躍起となる。そして韓国のキムファンは、キム選手はインタビューで日本選手とは明言しなかった、とか、SBSがインタビューを意図的に捩じ曲げて反日感情を煽る番組を作成した、とか、SBSに云わせると、韓国ファンが暴走した、とかetc.。北米掲示板の議論の方向も「SBSの行き過ぎ報道」という穏当な落とし処に落ち着いた後は日韓の掲示板にナショナリズムの火種がぶすぶすと燻り続けるばかりである。
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25/02: 第140回芥川賞選評
芥川賞は、その受賞が書き続けることの社会的担保を保証するという意味に於いて登竜門である。とはいえ、べつだんここに賞の権威的側面を強調したいのではない。寧ろその観点に立てば、作者によって選ばれた文字言語以外の多種多様の素材:テーマ、モチーフ、ストーリー、それら作者/読者の個別的関心事に小説の見取り図を提供するものたちは当座の方便に過ぎない、選考理由としての尤もらしさを失うのではと言いたいのである。今回の選評のなかに、それら相変わらずの選考理由を認めるのは手もないことである。そこで彼らは何を選びとるのか、形骸化した儀式に付き纏いがちな商業主義、マンネリズム、カタログ化に抗って作家の見識を示すのか。もとよりそれは「選ぶこと」の場であったのか。新橋の料亭に集う九名の委員のひとり、小川洋子氏の選評を締めくくることば——「津村さんはこれからどんどん書いてゆくだろう。それは間違いないことであるし、いちばん大切なことである。」——が、船首が砕くシャンパンボトルによって聖別された処女航海の図とけっして似ることのない儀式への陰鬱な銅鑼の音に響く。En savoir plus ...
05/02: チューリップ、黄水仙、クロッカス
去年の10月初旬、庭に蒔いた球根たちが目覚めはじめた。植物は繊細な性質を持っていて周囲に影響され易い。でんでんむしむしかたつむり…角出せ足出せ頭出せの要領で早く咲け咲けとせっつかれると反ってひねくれてしまうものらしい。見て見ぬ振りの放任主義でいた。そうしたら二月三日、ふと覗いたプランターにチューリップ、黄水仙、クロッカスの新芽がニョッキリ。嬉しくて記念に動画を作成。主にiMovieHDを使用する。傍らに直播きしたチューリップたちのほうは何の音沙汰もないのが不安だ。辺りに母が庭掃除の際に踏み固めた足跡がくっきりと残っている。母の重みで窒息させられたのならどうしよう。En savoir plus ...
21/01: 『隠し砦の三悪人』 THE LAST PRINCESS (2008)
少し前にDVDで『椿三十郎』のリメイク版(2007)を見たとき、脚本や台詞やストーリィ展開がオリジナル版と見分けのつかない既視感に襲われた。そうした場合、両者の違いを主演俳優のキャラクターの差に帰したくなる。単純に剣豪らしくない織田裕二はいかにも強そうな素浪人の三船に比べてつまらないと思った。今回の三悪人がまた黒澤の同名作のリメイクでオリジナル脚本をクレジットしているということで、こちらもそういうことかと思ったが意に反してそうではなかった。
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17/01: NP_RandomImgを修正する
xreaのphp4→php5サーバ移転計画がtodoリストの議題に上がって久しい。それを期にfancyurl化にいろいろとマイナー修正もしなくてはならなくなるからと着手をいつまでも引き伸ばして来たがいよいよ始めることにした。予想通り引越しは一筋縄ではいかない煩瑣な作業となる。目下はインデックスページの目処がなんとか付けたところで、完了までには程遠い状態。このブログで使用しているプラグインもついでに最新版に入れ替えねばならなくて。インデックスページで使用しているプラグインではひとつだけ動作しなくなったものがある。NP_RandomImg、このプラグインのコンセプトと、そして何よりもその命名が気に入っているものでどうしても外せない。原因はfancyurl化の余波のようでそれに対応した修正をする。En savoir plus ...
03/01: ソチまで後5年
2014年、国交断絶状態にあるグルジアから目と鼻の先のロシア南部、黒海沿岸のリゾート地ソチ*1で冬季オリンピックが開催予定である。冬季オリンピックがロシアで開催されるのは初めてということですでに当地はオリンピックバブルに沸いている模様である。ロシアの冬期大会でのメダル獲得総数は14位(2009年1月現在)であるが、旧ソ連邦時代は1956年のコルティナダンペッツォ大会からの参加にもかかわらず、獲得メダル総数194個はドイツ・ノルウェーに次いで歴代3位であるし、これに1992年アルベールビルのEUNと1994年以降のロシアの分を加えると300にも届こうという数字である。競技別だとロシア時代になってからはフィギュアスケートとクロスカントリースキーが各20個以上を獲得している。種目数が10を越えるクロスカントリースキーに比べ、4種目しかないフィギュアスケートでのメダル占有率の高さがここでは目を引く(下表参照)。世界的にマイナースポーツであるフィギュアスケートが、ロシア国内では人気スポーツであることはオリンピックのメダル実績に現れているが、近年ISU主催のグランプリシリーズ、ユーロ/四大陸選手権、世界選手権の総てをインターネットでライブ配信し始めたように、この競技に注ぐ労力には並々ならぬものがある。
| 年 | 開催地 | 金 | 銀 | 銅 | 計 | 率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1994 | リレハンメル | 3 | 2 | 0 | 5 | 5/12 |
| 1998 | ナガノ | 3 | 2 | 1 | 6 | 6/12 |
| 2002 | ソルトレイクシティ | 2 | 3 | 0 | 5 | 5/12 |
| 2006 | トリノ | 3 | 0 | 1 | 4 | 4/12 |
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31/12: あと十数分で一年が終わる
と書いてしまえば一年なんてアッという間だ。じっさいはそうでもなく
昨日から下準備に下準備を重ね
おせちの黒豆が昨年よりも上手に炊けた
明日の朝になったら食べられるの
明日はお休みです、明後日は二時から十二時までです。
それではよいお年を…、あなたのために口を突いた言葉にならない声が聞こえたのであろうか
09/11: 今日の映画
今日はNFCで『朝から夜中まで』と『脱走者』を観る。ドイツ表現主義映画の前者は歪んだ装置の配置やサイレントに逆らって饒舌な小道具の介入が表現主義絵画と地続きの空間を成立させる。在るか無きかのその間隙に大胆にも滑り込んだものたちによって示される時空の焦燥を愛おしく思う。ソヴィエト・モンタージュ派プドフキンのトーキー第一作の後者で「ソヴィエトの独裁者」の台詞が聞かれるとき一瞬ドキッとするのだけれど、トーキー初期にありがちな音と画とのシンクロニシティのルーズさを逆手に取ってナラティヴを輻輳させるという意外な展開に。当時の独裁者は作者のメッセージを正しく受け取り得たろうか。





