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20/08: 浮雲の夢

「妾伊豆を出る時伊香保で死のうと考えていたの、でも今は忘れたわ、屋久島へでも何処へでも付いていくわ、だからあなたも女の梯子は止めてね…」*1 今日は成瀬巳喜男の百一才のお誕生日。やはり東京の残暑は厳しかった。



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08/01: 君と別れて

ここに成瀬巳喜男の抒情という名前で、戦前の映画ファンが熱い想いを内に湛えることになるものがあるとしたら初戀に相違ない。初恋が通過儀礼として捉えられ大人の世界への憧れと挫折に終わる物語はこのテーマの普遍的人気に最も相応するものを提供すると思われるが、幸運というべきかこの作品はそうではない。


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23/10: 成瀬の女たち

今日は青山ブックセンターで渋谷哲也氏のファスビンダーに関する新刊のためのトークショーに出かけました。ファスビンダーは以前から気になっているシネアストで、彼に関する興味深い話がいっぱい聞けました。トークは渋谷哲也×四方田犬彦だが、半分くらい[ひょっとするともっとかも]四方田氏が話された。この四方田氏はちょうど今読んでいる最中の「三百人劇場映画講座・成瀬巳喜男特集」にも一文を寄せている。それがなかなか面白い。「女を描くということ」と題して、論者自身の信仰告白に陥らないように成瀬映画の女性像について論じている。

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05/09: 浮雲

九月四日、日曜日、成瀬の生誕百年回顧上映において最初の『浮雲』が上映されました。この後三度上映の機会があります。朝11時からの初回上映で一時間前には定員の約半数(160人)を突破した様です。札止めは開演20分前ぐらいか。フィルムセンターにはよく通うほうで、ふだんここの観客の特殊技能的お行儀悪さ(シャーペンでノートの引っ掻き音をしきりに立てるひと(私だ!)や、どんな映画でも開始10分以内に必ずいびきを立ててみせる人や、ポリ袋からの飲食物取り出しをことさらオーバーにやってのけるひと)を知悉していたはずの私でも、場の奥行きの身の丈通りにシャンと収まる引き締まった緊張感に初めて触れた気がします、皆さん朝早くからしっかりと覚悟されてきたんだなあ...もちろん私も....、至極当たり前のこととして余計な雑音のない世界が実現される忘れ難い上映になりました。

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21/08: 成瀬巳喜男の誕生日

本日はそういう日です。お元気なら百回目の誕生日。今日の東京はとても暑苦しくて、べとべととした嫌な暑気ですが、百年前の東京はどうだったのか。映画「腰辨頑張れ」等で出てくる当時の東京の繁華街は、もう変わってしまったかもしれないけれど、文京区の街並みに一番最後まで面影を残していた風情のようです。この風景を幾度も幾度も繰り返し彼は取り続けてきた事に気付くと、少し寂しいです。もうなくなってしまった風景なので。彼の地元の祖師ヶ谷大蔵もここ数年どんどん変貌しています。

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